オンラインと演劇と劇団と

こんにちは
鍛治本です。

今日は、「演劇」や「劇団」に関して、僕がぼんやりと考えていることを、コロナ以前と以後、織り交ぜつつお話ししたいと思います。

演劇人はお金に疎い?

まずは、コロナ以前から思ってたこと。

タイトルの通りですが、演劇人でお金やビジネスに詳しいと言う人にあまりあったことがありません(もちろんいるんでしょうが)

特に、ビジネスという言葉に拒否反応がある人が多いんじゃないでしょうか。

じゃあ、ビジネスって何でしょうね。

めっちゃくちゃざっくり言うと、お客さんに何かを提供して、対価をもらい、利益を生み出す。ってこと(ざっくざくのざくですが)

ってことはですよ、お客さんが欲しいものを提供し、お客さんが解決したい問題を解決しなきゃいけないわけです。
(吉野家は安く早くでもたっぷり、空いたお腹を満たしたいって問題を解決してるし、おしゃれなレストランはオシャレに女性を口説きたいって問題を解決してる)
めちゃくちゃお客さんのことを考えなきゃいけません。

かたや、演劇って、自分がやりたくて始めるじゃないですか。
僕もそうです。

あんまり、お金儲けしたくて演劇を選ぶ人はいません。
(現状では、まんまりお金儲けには適してませんからね。)

でも、待てよ。と思うわけです。

演劇ってお客さんいないと成立しませんよね?

いや、今回のコロナ騒動で、演劇らしきものをオンラインで作って配信するって形の可能性は大いに掘り起こされてきた気はします。

でも、日々、お客さんの反応や、息遣いで変わっていく演劇が僕は個人的には好きです。
だから、お客さんの目の前でやりたいです。

で、お客さんとかなり近い距離でやり取りする仕事なのに、お客さんのこと本気で考えてるか、俺たち?ってある時思っちゃったんです。

もちろん考えてないとは、言いませんし、お客さんの意向にだけそえなんて、言ってません。

でも、僕は、自分も含め、お客さんに気持ちよくお金を払ってもらう努力が足りてないんじゃないかな(商品の宣伝つまり告知も含めて)と思うようになりました。

そして、ここ数年、慌てて、マーケティングや広告、お金のことを勉強し始めました。

シェアリングエコノミー、クラウドファンディング、オンラインサロンなどなど。

クラウドファンディングは、演劇でも大分有名になってきたけど、面白かったのがオンラインサロンです。
ちょっとこの話はまた後ほど。

あ、面白いものを確かな技術で提供するってのは、大前提なので、あえて触れませんよ。

それでも演劇が好き

こんなことを言っときながら、僕は演劇が大好きです。

そして、劇団という体系が大好きです。

この良さをもっと多くの人に知ってもらって、提供したいし、本気で演劇は人の命が救えると思ってます。

ただ、今、どちらも危機ですよね。

というか、ずっと昔から危機だったと思います。

前にも書きましたが、何年も前から劇場を抑えて、確実に入るかどうかわからない公演のチケット収入だけをあてにして、しかもそれを前の公演のいろんな支払いに充てるってやり方は、あまりにもリスキーで、もっと安心して作品のことを考えられる方法はないものかとない脳みそを引っ張り出して考えてました(引っ張り出したらダメだろ)

これは何とか変えたい。
と言うか、変えたいことたくさんあります。

話はいろんなところに飛びます。

誰かの問題を解決する商品になるには

もっとたくさんの人に価値を知ってもらうには、つまり世の中のどんな問題を解決するものになればいいのか、なかなか難しい問題です。

僕は、東京大学を若気の至りで受けて、スコーンと落ちましたが、多分東大の問題より難しいです(落ちた奴が言うなよ)

ただ、僕なりに考えたのは、教育と福祉です。
人間関係やコミュニケーション、そして体づくり、どれにも演劇は有効なんでは、と考えました。

つまりは、プロになることだけが演劇の目的じゃなく、日常にも、エンタメの仕事をしている人以外にも演劇を使って欲しいなと思ったんです。

みんながストレス発散にカラオケに行って歌を歌うような感覚で。

簡単に言うともっと身近になって欲しい。

なんなら劇団とか、劇場設営のめんどくさいあれこれを体験して欲しいです(いや、面白いんだってば)。

コロナで活気付いたオンライン

で、そこにコロナ自粛です。

皆さん、やっぱりさすがは僕が好きな演劇人。

オンラインを駆使してみんなを笑顔にする工夫をどんどん実行中です。

オンラインのすぐ、どこからでも繋がれる強みってやっぱすごいなと僕も思いました。


僕自身、コロナの前から生配信を毎日やっていて(今日で連続配信180日目らしいです)、そこでの繋がりってのは、予想した以上でした。

従来の提供者である我々から、一方通行に向けられる矢印だけじゃなく、双方向、そしてもっと言うと、参加者同士の横のつながりがどんどん出来始めたんです。これが一番嬉しかったこと。

でも、それを見れば見るほど、オフラインのアナログな、劇場や、劇団のことが恋しくなりました。
自分が思っていた以上に、僕はアナログ人間だったんですね。

オンラインとオフライン、どちらも使って何かやれないかな。。と考え始めたわけです。

オンラインサロンは、オンラインだけど、オフライン

ちょっと前に戻りますが、演劇以外のいろんなことを勉強し始めて、後、西野亮廣さんのオンラインサロン(西野亮廣エンタメ研究所)に入りました。

これが、まあ、面白い。

オンラインサロンは、月額会費を払って、Facebookの秘密のグループに入会し、そこに毎日投稿される記事を読んだり、いろんなイベントに参加したり、みんなでいろんなディスカッションをしたりがクローズドな空間で行われるんです。

そこで知った情報は他言無用。そして有料なんで荒らす人もいません。
本当に興味のある人、勉強したい人、成長したい人が集まってくる、まさしく「サロン」なんです。

そこで知り合う人達は、オンラインで知り合いながらも、日々考えを共有しているオフラインの繋がりに限りなく近い仲間の感覚です。

で、思いついたこと

でね、先日、考えたんです。

オンラインで劇団を作れないか。と

劇団って演出家がいて、作家がいて、制作がいて、役者がいてってイメージだと思うんですけど、誰が入ってもいいんじゃないかと思ったんです。

オンラインだったら、それが可能なんじゃいかと思ったわけです。
場所や時間にとらわれずに、それぞれが自分の距離感で参加できる集団です。

役者になりたい人、観劇が生きがいの人、演劇を変えたい人、みんなで、ここが変だよ演劇界みたいなことも話し合いながら、準備したり、企画したり、キャスティングしたり、制作も仕込みも、当日の運営もまかなって舞台が作れたら(相当時間かかるけど)みんなが見たいものをみんなで作れるんじゃないか。

ちょっと長くなりすぎたんで、今日はこの辺にするんですけど(えー?!)

僕が、尊敬する西野さんははっきりと、オンラインサロンの運営は死ぬほど大変だし、おすすめしないって言ってます。

まず人が集まらなきゃ意味がないし、じゃあ人が集まりたくなるメリットを提供できるのかって大きな問題が横たわります。

だから、まだやると決まったわけじゃないですが、どうやら口に出してみないと、何にも生まれないので、とりあえず表に出してみました。

まずは、僕自身の発信力を高めなくちゃなと気を引き締めてます。

長々とお付き合いありがとうございました。

実行に移すときは、素敵なホームページとか作れる人、決済システムに詳しい人を追い求めるゾンビになると思うんで、その時はお力を貸していただけると幸いです。

あ、キャラメルボックスの劇団員でいることは辞めるつもりはないので、ご安心を。

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