こんばんは
鍛治本です。
舞台「背信者」の稽古は、第3稿に基づいての動きの修正などやっています。
動きだけでなく、2巡目ということで、演技の方針や、テンポ感、周りのリアクション、感情の流れなど、細かいところのリクエストが演出から出されるようになってきて、ジリジリジリジリと進みながら、中身を詰めていく段階にきた感じ。
お芝居はどこまで行っても虚構なんだけど、劇中で真実を探すクスノキのように、僕らもどれだけ虚構の中に真実の「かけら」みたいなものを作り出せるか……
それは、砂で本物のお城を作るような途方もない作業だったりする。
やってみては修正して、お互いの感覚をすり合わせて、白紙に戻して、試してみて上手くいかないことが分かって、進んでいるのか戻っているのか分からない時間が続くので、非常に忍耐力がいる時期。
でも、座組みのみんな、かなりの胆力の持ち主なのでへこたれる人はいない。
どこに着地するのかは、まだ分からないけど、きっと底知れぬ何かが生まれる予感。
そんな中、演出の小御門氏は「あ〜、やっぱこの話好きだわ〜」と稽古場でつぶやいてました。
……そりゃ、よかった!
そんな中、昨日は10月に出演する舞台の情報解禁も。
コロナ禍でオンラインで行われていた舞台のオフライン版。
僕は、今回初参加。
オンラインから、オフラインへ。
奇しくもノーミーツと同じ流れ。
徐々に、劇場にお客さんが戻ってきてくれると嬉しい。