頼れる座長

おはようございます。鍛治本です。

舞台「背信者」は、全体をつなげる所謂「通し稽古」の段階に入った。

繋げてみると分かること、繋げてみないと分からないことが沢山ある。

その結果、やっぱりこのままじゃお客さんに伝わりにくいよな、という箇所が出てくる。

それに伴って、この期に及んで(←言い方)、セリフの追加、修正が入った。

ただでさえセリフの分量が多い伊藤座長は、その冊子が配られた瞬間、膝から崩れ落ちていた。

でも、みんながやいのやいのと作家をなじっていると、すくっと座長が立ち上がり、「大丈夫、なんとかなりますよ!」とみんなに声をかけ、なんとか暴動は回避された。

一番やいのやいの言って、稽古場にギロチンをセットしていた鍛治本もぐうの音が出ない。

実に頼もしい座長だ。

興行で真ん中を務めるというのは、色んな重圧がかかるもの。

もちろん伊藤さんだって例外じゃない。

でも、それを静かに受け止めて、お芝居で引っ張っていこうとする姿勢が座組み全体に良い影響をもたらしてくれている。

決して、たくさん喋って盛り上げていくタイプじゃないけど、お芝居が始まると、明らかにその引っ張りを感じる。

座組みとしては、今が一番苦しい時期だ。産みの苦しみ。

でも、チーム力は確実に上がっている。

みんなが、自分のやるべきこと、もっとやれることを探して動き出した。

もっと面白くなる。

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