プロンプの難しさ

おはようございます
鍛治本です

【プロンプト】
舞台演劇において、出演者が台詞や立ち位置、所作を失念した場合に合図を送ること。
「プロンプ」と言われることもある。

「酔鯨云々」は会話劇だけど、一人一人が喋る分量がかなりあり、そして日々ねまぐるしくテキストレジ(カットや修正)が入って変化している。

よって、台詞が出てこないと、プロンプが飛んでくる。
役者が台詞に詰まったり、ぼーっとしてたら、外から台詞を教えてあげる作業なんだけど、このプロンプなかなかに難しい。

僕も劇団の新人時代、よくプロンプをやった。

台本をチェックしながら、助け舟を出すわけだけど、台本だけを見ていると、今、「しーん」としているのは、役者のお芝居の間なのか、忘却の間なのか分からない。
なので、台本とお芝居を同時に視界に入れなければいけない。
なので、台本を床と並行に持ち、鼻の高さぐらいまで掲げながらその視界の先に舞台上のお芝居が見えるようにする。
なんとも変わった姿勢になる。

しかも、難しいのが、なんでもかんでも直ぐに台詞を教えればいいというものではないこと。

人によって、テンポ優先ですぐに出して欲しい人、詰まってもちょっと待って欲しい人、様々だ。

有名人の名前が出てこなくて
「ほら、あの人、あの人よ!分からない?ここまで出かかってるんだけど、あの人よ。」
という人に簡単に答えを教えてあげてはいけない、頑張って思い出す方がその人の脳の活性化になる、というアレと同じだ。
(そもそも「あの人」じゃ何も分からないけど)

あとは、絶妙なタイミングで出したつもりでも、その人の身体や呼吸が聞く体勢になっていないと届かないでノッキングする、ということもよくある。

とても根気がいるし、表に出てくる仕事ではないけど、呼吸や間合い、相手に寄り添うという意味ではとても俳優修行になる。

本当に難しい。
僕たちは、毎日プロンプに助けられて生きている!(早く覚えろ)

今日も助けられにいってきます。

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