8時間喋り倒す

こんばんは
鍛治本です。

『Spring Grieving』稽古二日目。
今日もA、B合同稽古。

今日は台本を全く開かず、8時間ひたすらみんなでお喋り。

おいおい、何やってんだよ、芝居の稽古せえや、と思われるかもしれないけど、立派な稽古ですねん(語尾どうした)

まず一人一人、自己紹介するのだけど、10分から20分話し続ける(最低10分話さないと終われない)

自己紹介と言っても、定型的な自己紹介じゃなく、自分に関することだったら何を喋ってもいい。

生い立ち、家族のこと、趣味、最近思ってること、過去の印象的な出来事。

それを聴いてるみんなは、決して否定することなく興味深く聞く。

人によって話すことは様々で、本当に面白い。

人の数だけドラマがある、と言ったら安っぽく聞こえるかもしれないけど、まさしくそれ。

そして人の話を聞いていると、自分の体験や境遇、考えとシンクロしていることがたくさん出てきて、また自分も話したくなる。
今回はそのシンクロがとっても多い気がする。

自分自身のことを自分自身の声で自分自身として喋る。ということは簡単なようで難しい。

変なこと言って、こいつ変だなと思われたらどうしよう、と怖くなったり、虚勢を張ってしまいたくなるもの。

でも、それをしないでみんなが喋れるのは、なんでも受け入れる空気がもう座組みの中に二日目にして出来つつあるからだと思う。

そしてこの、「自分自身で喋る」ということの延長線上に僕たちがやりたい演技、演劇がある。

役と自分は他人である、という前提を認めつつも、役の代わりに自分自身の声を使って自分自身として喋る。

これが出来た時、劇場にきてくれたお客さんはきっととんでもないものを目撃することになるんだと思う。

明日も、8時間喋り倒す予定らしい。

楽しいが、頭が痺れる大変な作業。

猫の写真でも撮って癒されよう。

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