オーディションの思い出

こんばんは
鍛治本です。

今日は、所属劇団、キャラメルボックスの劇団員オーディション。
一次書類審査を経ての二次審査。

僕も、劇団員として審査員として参加してきた。

キャラメルボックスでは、演出家も昨年入団した新人も同じ一票を持っている。
自分の判断が、新劇団員を選ぶのに大きく影響する。

もちろん、それは、受験した皆さんの未来を左右するという点でも、大きな責任がある。

審査するというと烏滸がましい気もするが、自分達の仲間を決める大切な出会いの場であることは間違いない。

今年も、いろんな方々が、いろんな所から参加してくれた。
ありがとうございました。

2005年の1月。僕は大学3年生だった。はじめてキャラメルボックスのオーディションを受けた。

俳優になりたくて宮崎から東京の大学に進学して、1年生の時から大学の授業そっちのけで、芸能事務所や映画のオーディションを受けまくっていた。
でも、田舎から出てきた、なんの取り柄もない、そして見栄えもパッとしないただの大学生を無条件で受け入れてくれるところなどあるはずもなく、合格通知が届いても、「月々レッスン費用がかかまっせ」というものばかりだった(今思うと当然なのだが……。でも、若い皆さん!くれぐれも吟味して、迷ったらちゃんとした大人に相談して下さいね!)

段々とオーデションを受ける回数も減っていき何となく過ごす時間が増えていった。

そして気づけば大学3年生。

同級生たちは、もっぱら司法試験の勉強。
しっかりと現実を見据えて公務員試験や、司法書士行政書士試験に切り替える人、就職活動に精を出す人が増えてきた。

司法試験の勉強はおろか、就職活動用のエントリーすらしていなかった僕は、焦ることすらできなかったが、周りの空気の変化を感じずにはいられなかった。

就職活動の代わりにと、再びオーディション雑誌をめくると、「キャラメルボックス劇団員オーディション」の記事を見つけた。

当時の僕はほとんど舞台を観たことがなく、劇団や舞台演劇にあんまりいいイメージを持っていなかった。
「暗い地下室で朝までお酒を飲み演劇論を戦わせ、ケンカに明け暮れる人たち」みたいなめちゃくちゃなイメージを持っていた(これは事実ではありません。全部は←)

だから、劇団員オーディション自体もそんなに気乗りしなかった。
だけど、何かの経験になるかもしれないしな、と軽い気持ちで書類を送ることにした。

そこからどんなことが待ち受けているかも知らずに。。。

続く。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です