『The Pride』の準備

こんばんは
鍛治本です。

いよいよ来週から次の舞台『The Pride』の稽古が始まる。

今は、その前の準備段階。

事前にもらっている準備稿台本をゆっくり読む。

演出の井上裕朗氏の指示もあって、なるべく全体を把握するように、自分の役や台詞だけにクローズアップしないように気をつけて読んでいる。
役者はついつい自分のセリフだけに意識が行きがちになる。

丁寧に、でもある程度距離を置きながら、素直な感想を大事に、でも分からないことは分からないまま。

きっと、みんなでお芝居の世界を立ち上げていく時に大事になってくる。

今のところ、僕は、結構な割合で読みながら笑ってしまう。
とてもウィットに富んだやりとりが多い。

でも、その表面上の印象は、稽古していくと変わってくる気がしている。

それぞれが抱える不安と孤独、欲求がそのウィットの下に隠れている。

一筋縄ではいかない作品。でもだから面白い。

参考資料として挙げられている映画や本も少しずつ触れている。

映画では、『モーリス』や『ブローバック・マウンテン』など。

どちらも、素直な愛の話だった。

まだまだ扱う題材について知らないことがたくさんある。

敬意を持って扱わなければと思う。

もちろんそこには、何かしらのメッセージが存在することになると思うけど、やはり、最終的には、ひとりひとりの人間が、ただ、舞台上にいて、それを見てもらう。
そんな舞台になる気がしている。それを見て何を思うかは人それぞれ。

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