暗闇をそろそろと

こんばんは。鍛治本です。

今日の『ズベズダ-荒野から宙へ-』は、2日目。

第二部のゲネプロをやってから、夜初日。

本日もご来場ありがとうございました!

暗転(真っ暗)になった時の動きや、転換(セットチェンジ)が各部でちょっとずつ違うのですが、毎日違うお芝居をやっているので、少しずつ混乱が生じてくる。

改めて恐ろしい企画や……。

暗転

役者は2種類に分けられる。

暗転に強い役者と弱い役者。

その昔、暗転でハケる(舞台からいなくなる)予定が、パニックになりUターンして舞台上に戻ってきてしまったという役者の話を聞いたことがある。

煌々と照らしている照明が突然消えて真っ暗になった舞台上を同じように暗い舞台袖目指して音を立てずにハケていく。もしくは暗い袖から暗い舞台上へと入っていく。

よくよく考えたら、真っ暗闇の中、段差や人混みをもろともせず、かつ音を立てないように、目的の場所まで寸分違わず行く。という所業は日常生活の中ではまずやらない行為。

客席の皆さんは、舞台上の僕たちが暗闇の中どう動いているか知らないと思いますし、なんなら僕らには何か見えていると思っているかもしれませんが、安心してください。何も見えていません。

もちろん目印なしでは目的地に辿り着けないので、『畜光(ちっこう)』という光を溜めておけるテープ(子供部屋の天井に貼ってあるお星様と同じやつ)を小さく要所要所に散りばめている。

それでも、人や物にぶつかる可能性はあるので、暗闇なのをいいことに、手を四方八方に伸ばし、少し腰を低くしてそろりそろりと歩いている。

そう、あれだ。

へべれけに酔ったおじさんが悪ノリして目隠ししながら、追いかけてくる姿勢だ←

とてもお客さんには見せられない。

くれぐれも暗視カメラ搭載のメガネを劇場に持ち込まないで下さい。

明日は第3部初日。

一旦物語が出揃います。

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