こんばんは
鍛治本です。
『クローズ・ユア・アイズ』東京公演4日目。
13時と17時の一日2ステージ。
意外にも今公演唯一の1日2公演だったようです。
そして今日は、昼の回、夜の回で映像撮影もやってもらいました。
みなさんがロビーで予約してくださっているDVDの映像になるわけですね。
今日は土曜日ということもあって、2階席までお客さんがビッシリ。ん?みっしり?……た〜くさん!
心配していた喉もたくさんのアドバイスとたくさんのドーピングでなんとかなりました。
今日、新人の南澤さくらちゃんに楽屋で「あの、、」と声をかけられ、「もしよかったら」と喉に良いお茶をもらいました。
【本公演初舞台の新人に心配をかける主演】
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今日、福島在住の方からお手紙をもらいました。
詳しい内容は書けないけど、とても嬉しい手紙(手紙はどれも嬉しいのですよ!)
う〜ん、ちょっと違うか、嬉しいのもあるけど、ほっとしたという表現が正しいかもしれない。
関東大震災が題材になっているこの作品をやるにあたって、現実に起きたことを生半可な気持ちでは取り扱えないと肝に銘じていました。
そして、阪神淡路の震災や東北の震災を経験した方も観るだろうから、なおさら真摯に、舞台だからといって絵空事にはしない、と決意して臨んでいたのですが、やっぱり不安もあって……。
でも、それは劇中の武三も感じていることでもあるんですよね。
「震災の時に自分はその場にいなかった」というのが、結構大きい重石になっていて、実際に震災を経験した人との埋められない溝みたいなものを突きつけられる。
それでも自分ができること、したいと思うことを考える3日間なんです。
東日本大震災の時もそうでした。東京も揺れたけど、もっと大変なことになっている東北のことを思うと自分に何ができるんだろうと不安になりました。
でも、上演中だった銀座の劇場にずれた照明の位置を直す手伝いに行き、ロビーで募金箱を持って立った時、余震が続く中で100人ぐらいしかいないお客さんと一緒に『夏への扉』を観た時、キャラメルボックスのお客さんの安否が分かってお客さんと一緒に喜んだ時、強く思いました。
「人生いつ終わってしまうか誰にも分からない。だからそのいつかが明日来てもいいように自分は自分にできることをやって精一杯生きよう。それが僕に今できる唯一のことなんじゃないか」と。
明日24日と明後日25日、あと2ステージ。
一回一回精一杯やります。
当日券あるみたいなので、クリスマス一緒に過ごしましょう。