近江谷さんの視線の先

おはようございます。
鍛治本です。

稽古場の近くにスーパーがある。
昨日は稽古場に行く前に、そのスーパーで買い物をしようと立ち寄った。

店内で今回客演してくださっている元劇団員の近江谷太朗さんに遭遇した。

一度、挨拶を交わし、自分の買うものを物色し始め、店内を回っていると、近江谷さんがじっと商品棚を見て佇んでいた。

近江谷さんが凝視していたのはボジョレー・ヌーヴォーもおいてあるお酒コーナー。

もう一度言うが、稽古前の時間である。

え?近江谷さん?

近江谷さんと目が合った。
「あ、なんでお酒見てんだ?って思ったよね」「あ、いえいえ!」
と言って別れた。

……。はい。思いました。

まさか、もうキャラメルボックスの、「ミスター・ムーンライト」の稽古が嫌になったんだろうか。

確かに稽古はハイスピードだし、ダンスも激しい。
それでも近江谷さんや先輩の石川さんは率先してそれを引っ張ってくれている。本当に頭が下がる。
でも、それにもう肉体的にも精神的にも嫌気がさしたのかもしれない。

心配になりながら自分の買い物を済ませ、稽古場に行くと、近江谷さんからの差し入れの豆大福がずらりと並んでいた。

これを買うために物色してたのかぁ。
ほっとするとともに先輩のお心遣いに感動した。

でも、お酒眺めてたのは、なんだったんだろう・・・。

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