演劇島にボートを

こんにちは鍛治本です

8月末の「なるべく派手な服を着る」から「9月31日の花嫁」を経由して、10月の「パンパンじゃもの花じゃもの」までの怒涛の演劇3ヶ月が幕を閉じ、今年は皆さんに直接お会いする機会はないかなと思っていましたが、11月の17日に日替わりゲスト、翌週の24日には1日だけの2ステージ公演となかなか演劇が僕を抱きしめて放してくれません。

そして、12月にも、2回ぐらい皆さんに直接お会い出来る機会ができそうです。

そうこうしている間にも、来年の舞台やら何やらが進行していて、正直もう今が何月なのか5秒以内に答える自信がありません。

でも、とてもありがたいことです。

演劇を始めた時には、自分が誰かから必要とされて、演劇に呼ばれるなんて想像ができませんでした。

僕は割と広い意味で「演劇」という言葉を使っています。

舞台も映像も声の仕事も、僕のなかでは「演劇」です。

表現の仕方が違っても、やることは本物のコミュニケーションをお見せする仕事だからです。

でもその中でも、生の舞台の良さ、面白さというのは格別だと思っていて、だからこそ、直接皆さんに会えるというのは、格別に嬉しいことだと思っています。

今や、スマホが一台あれば、大抵のエンタメは手のひらの中で享受できてしまうし、簡単に発信側と受信側を繋げてくれます。

これはすごいことだし、ないがしろには出来ない。

むしろ、エンタメを生業とするならば、それを楽しめないと未来がないとさえ思ってます。

ただ、直接足を運ぶ、わざわざ他人と隣同士で静かにして見守る、好みの作品じゃなくてがっかりするという生の演劇でしか出来ないことは、逆に際立っていくような気がしていて、やっぱりその良さを知っている身としては、日頃の交流から、生の劇場に行ってみたくなる流れを作れないといけないと思ってます。

離れ小島からどんなに「この島はいーぞー!」と叫んでたって誰も気づかないから、ちゃんとボートを用意して、良さを伝えに行って、迎えに行かないとってこと。

生の演劇を生業としている人たちのこれからの責任。

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