おはようございます
タイムマシーンがあったら、若手時代の自分に役者を辞めることを勧める鍛治本です。
『ミスター・ムーンライト』の稽古が終盤を迎えている。
残すところ稽古は今日と明日の2回。
稽古終盤になると通し稽古を連日やりながら、シーン稽古も微調整が多くなってくる。
この時期、とっても苦しい時期でもある。
特に若い俳優にとっては今の自分の演技の方向性が合っているのだろうかと不安になってくる時期でもあるし、演出家からのフィードバックが続くと、それを解消できないことに焦ったりする。
僕もお芝居を始めた頃はとっても苦しかった。
今回は本公演初舞台の劇団員もいるし、比較的若いメンバーが多め。
きっと彼ら彼女らも不安に思っている時期。
でも、本当に感心する。
みんな、全然めげないし、本当にやる気があるし、努力家。
自分の新人時代を思い出すともう、穴を掘って埋めてやりたくなる、いや、そのままマントルを通り越して、ブラジルまで送ってやりたくなるぐらい、恥ずかしくなるレベルで違う。
僕は、できないことが多すぎて、何も手につかず、ただただぼんやりするか、ひたすら嵐が過ぎるのを待っていた。
あ、文字にすると本当にひどい、、、、。
でも、今の新人若手たちは違う。
自分たちで考えて、試し、ダメだったらまた考えて、分からないことを質問してくれたりする。
それでももちろん上手くいかないことはたくさんある。
頭では分かっていても、技術の問題や身体がついてこないことで、結果が伴わないこともある。
それでも、めげない。
いや、もしかしたら表に出さないだけで、ギリギリのところにいるのかもしれない。
でもみんなちゃんと戦ってる。
本当にすごいと思う。お世辞抜きで。
身内を褒めるのは恥ずかしいけど、みなさん、うちの若手を見にきてください。応援してあげてください。
きっと、劇場で見たらこれからの彼ら彼女らの成長が楽しみになるはずです。
そしてそれを楽しみにできるのは、劇団ならではだと僕は思ってます。
今日もみんなとお芝居するのが楽しみ。