お前が泣くなよって話

こんにちは鍛治本です。

昨日の事務所の養成所でのレッスン。

丸一日かけて、2つのクラスのレッスンをやった。

後半の組は、前クールに引き続き僕のレッスンを受けてくれているみんなで、少人数。

はじめましてのクールで、発声や身体のゆるめ方、セリフを届けるみたいなことを、結構大急ぎでやるのに対して、2クール目のみんなには、それを踏まえてじっくり向き合ったレッスンが出来る。

だから、1日のうち、前半と後半で内容がまるで違ったりする。

結局のところ、表面的な技術や表現は、調べようと思えばいくらでも簡単に調べられる時代になったし(ポイントはちゃんと共有する)、そこが伸びるかどうかは、本人の日々の積み重ねに委ねられる部分が多い。

なので、やること、繰り返し確認することが、「余計な自我が働いていないか」「心を開いて他者のために行動(セリフや動作)を出来ているか」「相手に影響を与えることを諦めない」みたいなことになる。

分かっていても、とても怖いことだから、すぐに心は重い扉を閉めてしまう。

なので、後半のクラスでは、まず僕がフルオープンで、生徒と講師という垣根も発生しないようにしてみた。

そしたら……

あるワークの途中で、コメントしていたら、生徒がこんなに頑張ってるのにどうしても心が固くなってしまうこと、途中で、僕たちに影響を与えることを諦めかけたことが、なんだか、寂しくなったり悔しくなったりして、

泣いてしまった!笑

いやいや、めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど。

お前が心開きすぎて、傷付いてどうすんだよ。

僕が生徒だったら、確実にドン引きしてる笑

そしたら生徒もつられて泣いてた笑

こんなこと書くと、宗教じみたことしてんなぁと思う方もいるかもしれないけど、確実に俳優には必要なことだと思ってる。

傷付かずに、安全な場所にいる人はプロにはなれない。

だから、僕は俳優を尊敬する。

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